子育て中は何かと出費がかさみ、貯金に回す余裕も少ないもの。
「将来のためにお金を増やしたいけれど、何から始めればいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
元銀行員で、現在はシングルマザーとして生活している私も、同じような不安を抱えていました。
でも、無理のない金額から投資を始めることで、将来への安心感が少しずつ得られるようになりました。
今回は、そんな私の実体験をもとに、子育て世帯でも無理なくできる資産形成の方法をご紹介します。
子育て世帯にこそ「資産形成」が必要な理由
教育費、住宅ローン、老後資金……。子育て世帯には将来に備えて必要なお金がたくさんあります。
でも、銀行預金の金利はわずか。
貯金だけでは、お金を「守る」ことはできても「増やす」ことはできません。
少額でもいいから、コツコツ投資に回すことで、未来の自分と子どもを支える資産を育てられます。
月5,000円でも始められる!賢いお金活用術
【1】つみたてNISA
- 積立投資の利益が非課税に
- 多くの証券会社で月100円からでも始められる
- 初心者にもおすすめで、楽天証券やSBI証券などで簡単に始められる
最大の魅力は「複利効果」!
たとえば、得られた利益をそのまま再投資することで、利益がさらに利益を生む“雪だるま式”の資産形成が可能に。
時間を味方にするほど、将来の増え方が大きくなるのが、つみたてNISAの強みです。
子育て中の今こそ、小さな額から長く続けることで、将来の安心につながります
【2】高配当株
- 保有株に応じて配当金がもらえる
- 株価の値上がり益だけでなく、配当という“現金収入”があるのが魅力
- 安定した企業を選べば長期保有向き
私の場合は、投資信託の配当は再投資して資産形成に回しつつ、高配当株の配当金は日々のおこづかいやちょっとしたご褒美に使っています。
【3】ふるさと納税
- 寄付した分の大部分が所得税・住民税から控除される
- 実質2,000円の自己負担で、全国各地の返礼品がもらえる
- 子育て世帯にうれしい日用品や食品の返礼品も充実
「ふるさと納税って、結局高い買い物をしてるだけじゃない?」と思うかもしれません。
でも実はこれ、“税金の前払い”のようなもので、後からしっかり税金が控除される仕組み。
だから実質2,000円の自己負担で、返礼品までついてくるんです。
米やお肉、ティッシュペーパーなど「買う予定だった生活必需品」を返礼品として選べば、家計の節約にも直結します。
サイトによってはポイントが付いたり、キャンペーンでお得に寄付できたりするので、活用の幅も広がっています。
寄付には控除上限額が設定されており、これを超える寄付を行うと、自己負担が増える可能性があります。
寄付限度額を確認するには、シミュレーションサイトを利用して、上限額を把握しましょう。
月5,000円をどう捻出する?私が実践した節約アイデア
「投資したくてもそんな余裕ないよ…」と思っていませんか?
私もそうでした。でも、毎月の支出を見直せば、意外と5,000円は作れます。
特に効果が大きかったのは、格安スマホへの乗り換え。
通信費が月10,000円から5,000円になり、それだけで5,000円の節約に!

他にも、
- 不要なサブスクの解約
- 保険の見直し
- 電力・ガス会社の乗り換え などで、固定費を見直しました。
これらを組み合わせれば、月5,000円の投資資金を確保するのは現実的です。
実際に投資をしてみたリアルな感想
私が投資を始めたのは、子どもがまだ保育園児のころでした。
最初は「損したらどうしよう」と怖かったですが、実際にお金が増減するのを体験していく中で、ニュースや経済に自然と関心が湧き、投資が楽しく感じられるようになりました。
一時は含み益が50万円以上になったこともありましたが、トランプ政権の関税問題の影響で、一気に目減りすることも。
それでも、最終的にはプラスを維持できており、「長期的に見れば焦らなくていい」と学ぶことができました。
また、銀行員として働いていた頃に感じたのは、投資していることを忘れるくらい放置していた人の方が、結果的に資産がプラスになっていることが多かったということ。
逆に、ちょこちょこ値動きを気にして売買してしまう人は、焦って損をするパターンも多く見てきました。
大切なのは、余裕資金で無理なく始めることです。
生活に影響を及ぼさない範囲で、背伸びをせずに自分のペースでコツコツ進めていきましょう。
まとめ:できることから、今日から始めよう
資産形成は特別な知識や大きなお金がなくても、月5,000円など無理のない金額から始められます。
もちろん、100円からでも大丈夫です。
子育て中だからこそ、「今できること」に目を向けて、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
投資には必ずリスクが伴い、元本が保証されているわけではありません。
株式投資や投資信託などは、市場の変動によって資産を増やせる可能性もありますが、逆に目減りする可能性もあります。
だからこそ、無理なく、余裕資金で始めることが大切です。
未来の自分と子どもが安心して暮らせるために、今この瞬間の選択が、きっと大きな意味を持つはずです。