1. 一歩踏み出せなかったあの頃の私へ
「もう20代後半、新しい道に踏み出すなんて遅いかも…」と思っていた私。
でも実際に看護学校に飛び込んでみたら、そこには予想以上に多くの年齢や背景を持つ仲間がいました。
「年齢が気になる」「周りが若い子ばかりでついていけるかな?」と不安に思う気持ちはよく分かります。
でも、実際に私が看護学校で過ごした経験から言えるのは、「年齢はハンデではなく、むしろ強みになる」ということです。
私は30代前半で卒業しましたが、クラスメイトには40代、50代で新たなキャリアに挑戦している人もいました。
年齢や背景に関係なく、みんながそれぞれのペースで学び、支え合いながら成長していました。
2. 入学前の不安と、どう乗り越えたか
看護学校に入学する前、私はとても多くの不安を抱えていました。
子育てとの両立や、勉強についていけるか、周りの若い学生たちとのギャップにどう対応するか…。
特に、生後半年になる子どもがいることが、どれほどの負担になるかが心配でした。
Amazon創業者のジェフ・べゾス氏の言葉に「失敗を覚悟すると、心は軽くなる」というものがあるそうです。
当時の私はこの言葉を知りませんでしたが、失敗した場合のことを具体的に考え、「失敗しても看護師になれないだけだ」と思い至ったのを覚えています。
漠然と失敗を恐れると、いくらでも「できない理由」が浮かびますが、覚悟した瞬間から、当時の私は自然と「何をすれば良いのか」を考え始めました。
このように覚悟に至った私ですが、実際に看護学校に入ってみると、想像を絶する厳しさもありました
それでも、無事卒業することができています。
周りの学生たちもみんなそれぞれ事情があり、互いに支え合いながら学んでいたので、年齢の違いを感じることはほとんどありませんでした。
勉強の面では、最初は苦労もありましたが、後で振り返るとそれが自分を成長させた経験だと感じています。
3. 看護学校で出会った人たちの年齢層・背景
看護学校に通っていた学生たちは、実にさまざまなバックグラウンドを持っていました。
多くの学生は、看護師を目指している若い高卒の子たちや、社会人経験を経て進学した20〜30代の人たちでした。
そして、40代、50代で新たに挑戦していた人も多くいました。
特に、生活や仕事の経験が豊富な人たちは、看護の仕事に対する深い理解や感謝の気持ちを持っていて、授業や実習でもとても頼りにされていました。
私も最初は年齢が気になりましたが、実際には年齢に関係なく、お互いに学び合い、支え合うことができる仲間ができました。
年齢差を感じたことはほとんどなく、むしろ人生経験を活かして、仕事にも活かせる知識や知恵を共有できました。
4. 卒業までのリアル(勉強・実習・生活)
看護学校に通っている間、勉強や実習に追われる毎日で、決して楽ではありませんでした。
多くの人が「実家のサポートがないと厳しい」と口を揃えて言っていたのも事実です。
私も最初はその通りだと思っていましたが、実際にはサポートがある時期もあれば、全く頼れない時期もありました。
最初の2年間は、実家からのサポートがありました。
子どもの面倒を見てもらったり、家事の負担を減らしてもらうことで、学校に集中できました。
しかし、残りの2年間はサポートなしで、完全に自分一人で乗り越えなければならない状況でした。
でも最終的に感じたのは、サポートがあってもなくても、結局は自分の覚悟と努力次第だということです。
もちろん、家族や周囲のサポートがあれば心強いし、助かる場面も多いですが、自分がどれだけ頑張るか、どれだけ自分の時間をうまく使うかが大切だと思います。
自分の生活をどうマネジメントするか、子育てと学校をどう両立させるか。
これらは、覚悟を決めて取り組むことで、サポートがなくてもなんとか乗り越えられる部分があると実感しました。
子どもがいても、適切なサポートを活用すれば、学びながら生活することは可能です。
ファミサポなども活用することで、さらに両立しやすくなりました。
実際、私もサポートなしでの生活は非常に大変でしたが、時間管理や優先順位をしっかりとつけることで、無事に卒業できました。
この経験があったからこそ、看護師として働き始めた今も、どんな困難にも立ち向かう自信を持つことができています。
5. 看護師として働いてみて思うこと
看護学校を卒業し、看護師として現場に立ってみると、あの時決断して本当によかったと心から感じています。
看護師という仕事は、単なる技術や知識だけではなく、人間関係が深く関わる仕事です。
周りより年齢を重ねていることへの不安がありましたが、逆に言えば、年齢を重ねたことで、より深い思いやりや柔軟な対応ができることにつながるとも言えます。
「若い子たちの中でやっていけるか不安」と感じていた私も、今となっては、それほど気にすることでもなかったと感じています。
看護師は年齢に関係なく、どんな背景を持っていても、その人らしく働ける職業です。
むしろ、経験豊富な人材がいることで、職場はより豊かになります。
そして、何より嬉しいのは、「ありがとう」という言葉です。
自分の選んだ道が、誰かのためになっていると感じる瞬間こそが、この仕事のやりがいであり、私の人生を変えた一歩だったと実感する瞬間です。
6. まとめ・メッセージ
「年齢はハンデじゃなく、むしろ“強み”になる」と私は心から思います。
看護師を目指すのに遅すぎることなんて絶対にありません。
産後半年で看護学校に入学した私でも、今では正看護師となり、充実した日々を送っています。
人生を変えるためには、今が一番若い日。
進むべき道を迷っているなら、思い切って一歩踏み出してみることをおすすめします。
チャレンジして失敗したとしても、それはそれで経験だと思います。
もし、子育てや生活の中で不安があっても、奨学金や給付金制度などのサポートを上手に活用することで、学業と生活の両立も十分可能です。
ただし、給付金については条件があるため、事前にしっかりと調べることをお勧めします(詳細についてはこちらの記事をチェックしてください)。
人生を変えるのに遅すぎることはありません。
迷っているあなたが、今、勇気を出して一歩踏み出すことができれば、その先にはきっと新たな世界が広がっているはずです。
看護師という道は、年齢に関係なく誰にでもチャンスがある素晴らしい職業です。
ぜひ、あなたもその一歩を踏み出してみてください。