クラウドワークス・ランサーズに潜む悪質案件とは?
異常に低単価な案件
「1000文字で100円」「10件の作業で50円」など、時給換算すると数十円にしかならない案件は注意が必要です。
無料テストライティングで搾取
「実力を見たい」として無料で長文記事を書かせるケースもあります。中には継続依頼と称して、単価の安いまま大量に記事を求めてくるケースも。
LINE・Zoomなど外部ツールへの誘導
「詳しくはLINEでやりとり」「一度Zoomで面談を」など、クラウドソーシング外に誘導する行為は規約違反。報酬未払いや個人情報流出のリスクが高まります。
仕事内容や報酬が曖昧
「ざっくりとした指示しか出されない」「報酬や納期が不明確」な案件は、トラブルのもと。必ず明確な契約内容を確認しましょう。
評価が極端に低い or ゼロ
新規クライアントや評価が低すぎる相手は慎重に。過去の評価や他の応募者のレビューを参考にしましょう。
【体験談】初心者の私が実際に遭遇した悪質案件
① 異常に単価が低い
私の初案件は、1本300円で約4000文字のテストライティングでした。
丁寧なクライアントで、一生懸命書いた記事を納品すると継続のご依頼をいただきました。
「継続決まった!」と喜んでいたのですが、その後もずっと1本300円の単価のまま。
実績づくりのつもりで数本書いたとしても、それが何十本にもなると、時間だけが奪われて心が疲弊してしまいます。
👉ライティングなら最低でも文字単価0.5円以上が理想。あまりに低単価な案件の長期継続はNG。
② LINEなど外部ツールへの誘導
「詳しくはLINEでやりとりしたい」「一度Zoomで話しましょう」など、クラウドワークス外への誘導は原則NG(規約違反)です。
外部でやりとりを始めた途端に、報酬未払い、個人情報の流出リスクが一気に高まります。
私自身も、最初の頃に「まずはZoomで話しましょう」と言われ、よくわからないままに応じたことがありました。
すると、その後何度もZoomで面談のようなものがありました。最初はライティングの仕事に関する面談かと思っていましたが、話の内容は「ライティングじゃ稼げないよね」「動画を何本か見て感想を送って」など、本来の仕事とは関係ないコンテンツビジネスへの誘導ばかり。
最終的には「人生を振り返るワークシート」まで書かされて、「あ、これはおかしい」と感じてブロックしました。
👉クラウドソーシング内で完結しない仕事は、基本的に距離を取るのが安全。
③ 会社案件でも安心はできない?納品本数のトラブル
そこから私は「もう個人じゃなくて、しっかりした会社を選ぼう」と思うようになりました。
実際に、法人クライアントの方が業務の流れは整っている印象があります。
でも、安心しきってしまうのも危険です。
ある企業案件では、納品本数をこっそり少なく報告されていたことがあり、「あれ?なんかおかしい?」と気づいて発覚しました。
「企業だからしっかり管理しているだろう」という、自分の甘い考えを見つめ直すきっかけになりました。
👉自分の仕事は自分で管理するのが基本。納品本数・日付・タイトルなどを記録しておくと安心。
悪質案件に引っかからないためのチェックポイント
相場を知る(文字単価・時給換算)
ライティングなら最低でも文字単価0.5円以上、時給換算で1000円を目標にしましょう。
評価・レビューを必ずチェック
応募前にクライアントの評価を確認。対応の丁寧さや報酬の支払い実績が見えてきます。
やりとり・納品はすべて記録しておく
スプレッドシートなどを活用して、納品物・日付・金額などを自分でも管理する習慣を。
もし被害に遭ってしまったら?
- クラウドソーシングサイト運営に通報:メッセージや案件内容をスクショして報告しましょう。
- 泣き寝入りしない!:契約内容や納品状況を証明できる資料はすべて残しておくことが大切です。
まとめ
クラウドワークスには、きちんと報酬を払ってくれるクライアントも多く存在します。
私もいまは、信頼できる企業とやり取りしながら、安心して仕事ができています。
でも、最初の頃は、悪質な案件に巻き込まれそうになったり、低単価案件で時間と体力を消耗したり、納品本数をごまかされたりと、いろいろな経験をしてきました。
ライター業は、「自分の働きが直接収入になる」フリーな働き方だからこそ、自分を守るスキルも大事。
これからクラウドワークスを始める人には、ぜひ気をつけてほしいなと思います。